保護者の声


あそびのひろばの声


 私達、NPO法人遊育・遊びを育てる会の会員(保護者)も入会する前は、会のことがよく判りませんでした。勇気を出して、ドキドキしながら問い合わせの電話をかけた記憶が残っています。
 今回、遊育・遊びを育てる会が運営している、遊育・あそびのひろばを知っていただくために、会員の声を載せたミニ冊子を作成しました。入会を考えていらっしゃる方のお役に立てれば幸いです。


☆・: 保護者の声 ・:*:・゜'


 現在、普通科高校3年生の息子です。NPO法人遊育・遊びを育てる会では4歳の時から小4までお世話になりました。

 4歳当時は、ことばの遅れが一番心配でした。当時の診断名は「軽度発達遅滞」です。主治医からは小学校は支援クラス・将来就労は難しいだろうと言われていました。しかし母親からみるとそこまで難しい子だろうか?もっと健常の子のようにできるんじゃないかと。そんな思いがありました。

 2歳から病院でST・OTを療育してきましたが、何かもの足りなさを感じていた時に津田先生の新聞記事を目にしました。
 あ、これだ!と思いすぐに電話連絡をしてカウンセリングを受けてから集団活動に参加しました。

 「あそびの面白さを教えることによって人間関係をスムーズにおくり、言葉の発達を促す。」ための集団活動では、まず人に興味を持ち将来コミュニケーション能力がつくために、活動中は学生ボランティアさんにマンツーマンでついてもらいました。

 親・家族以外の学生さんと密に接することで仲良くなり信頼感関係を築きました。そのおかげで今では人見知りもなく、色々な世代の方とも気軽にコミュニケーションが取れるようになっています。

 また、ダイナミックな遊びをする事により遊びが楽しいという事を知りました。今までは、ビデオのテープをただ積み上げるだけで、ビデオをじっと観るだけの子でしたが他の事にも興味を持ち始めました。

 その後も字を読むことがとても苦手でしたが、津田先生に教わったカード学習をすると、あっという間にひらがなが読めるようになりました。こういう子には通常の子とは違う学び方があるのだという事を知りました。

 それから、宿泊活動も毎月しました。親にとっては大変な活動の一つでしたが、今思うと彼にとって一番力の付いた活動でした。

 小3くらいから、遊育の活動以外にも目を向け始めるようになり、広告で見た野外活動に行ってみたいと言いだしました。初めは親子で日帰り体験から参加し、次は一人での日帰り参加。そして2泊3日の宿泊へ参加。4泊5日のものに参加し、夏休みには14泊15日と、一人で色々な活動に参加するようになりました。
 昨年は北海道に4か月も農業体験に行って来ました。とてもいい経験ができたと思っています。

 こんなことができるようになったのも、幼少の頃から遊育で毎月宿泊活動をして色々な経験を積んだことが彼の自信につながっているのではないかと思います。

 また、小4になったとき学校からスポ少のサッカーチーム参加募集のチラシを持って帰り、ここに入りたいと言いだしました。健常のみんなに交じってできるのだろうかと、とても不安でしたが数日後から参加することになりました。
 途中トラブルもたくさんありましたが、なんとか3年間頑張ることができました。

 その後中学は、サッカー部に所属しこれも問題はありながらも3年間休まず続けられました。小学校・中学・高校はほとんど欠席・遅刻もなく通えています。

 部活動・学校を毎日通えたのも遊育で人間関係やコミュニケーション能力が知らぬ間についていたのだと思います。

 今思い起こせば家庭や野外での遊び、手作りのカード学習など毎日必死で大変でした。すぐに効果のでること、数年たってみないと効果のわからないことがあります。先の見えない遊育を続けていると本当にこれはこの子にとっていいことなのか将来身につくのだろうかと不安の毎日でした。
 遊育の活動で、人に興味を持ち、人を好きになり、ダイナミックな遊びや群れ遊びをしたことで仲間作りできる力が育ちました。特にやる気だけは誰よりも育ったと思っています。

 遊育で過ごした日々を振り返ってみると、毎日嵐のように大変な毎日でしたが、育て方を教わらずに我流で育てていたらここまで成長しただろうか?本人のやる気をつぶしてしまって2次障がいを起こさせて不登校になったりするような子になっていなかっただろうかと思います。

 たくさんのアドバイスをしていただいた津田先生、またスタッフ・学生ボランティアさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 この先まだまだ、心配なことは日々つきませんがきっと自立できる子に育っていくと思っています。

   また、当時一緒に活動していた子も、皆元気に成長しています。車の免許をとって普通に就職した子、某私立高校の特進クラスに入った子・スポーツ推薦で高校に入った子などそれぞれ様々な問題は抱えながらも、みな頑張っています。


☆・: 保護者の声 ・:*:・゜'


 息子はこだわりが強く、自分の好きなことをひとり黙々とする子でした。そして幼稚園では集団生活に馴染めず、よく教室から脱走することもありました。

 遊育に出会い津田先生の指導のもと、少しずつ変わり始めました。今では一日中教室で過ごし、全く興味のなかったお友達と笑いあえています。


☆・: 保護者の声 ・:*:・゜'


 8歳と6歳の娘達が遊育に参加するようになって半年近く経ちます。姉は恥ずかしがり屋、妹は自己中心的と、タイプは違いますがそれぞれ対人関係に不安があります。

 遊育では、毎回お友達やボランティアのお兄さん、お姉さん達と目一杯遊んだり、家ではなかなかさせてあげられないようなことを体験することができ、二人とも本当に楽しそうです。

 最近は以前と比べて、いろんなお友達と積極的に関われるようになってきたように感じます。これはきっと遊育で遊びの楽しさを体験できたおかげだと思っています。


☆・: 保護者の声 ・:*:・゜'


 入会する前はミニカーばかりで遊んでいました。言葉も苦手でお話しする時も、うまく自分の気持ちを表すことができませんでした。

 活動に参加しはじめてから、楽しそうに笑えるようになったのを今でも覚えています。それからは氷の塊がとけていくみたいに、少しずつ本人の気持ちが表せるようになってきました。

 今では言葉も増えてきて、周囲への興味の幅も広がりました。ひらがなや時計も読めるようになって来ました。

 コミュニケーションについては、まだ少し言葉不足なところもあり勉強中ですが、確実に一歩ずつ進んで行けそうです。津田先生のアドバイスや遊育の皆さんの支えや応援によって、子どもの伸びる力、子どもの事を信じて毎日の生活を送れるようになりました。


☆・: 保護者の声 ・:*:・゜'


 現在小学4年、遊育に参加して今8ヶ月になります。元々、身体全体の不器用さがあり、身体を動かすことをあまり好まず室内で遊ぶタイプでした。

 遊育では身体を思いきり使うことが多く、ボランティアのお兄さんお姉さんが上手に相手してくださるので、自信がない運動を自然と楽しめていました。すると、運動に対する自信が出てきて「やってみたい」という意欲が出てきました。

 今では動きがスムーズになり、本人のコンプレックスも解消されています。 また、小さい頃から言葉の遅れがあり、人に上手く気持ちを伝えられない、聞き取れない難しさからか、自分一人で遊べるオモチャや本など「物」の世界に満足し、本当の意味で人と関わる楽しさが感じられていませんでした。

 遊育を始めて七ヶ月経った頃、「家より学校で友達と遊ぶ方が楽しい、やっぱり一人はつまらん。」と言ってきました。学校では、色々な事や人に対しての自信がついてきて「楽しめる」ようになっていると先生から聞きました。

 子どもに遊育がどうして楽しいのか聞いてみると、『(ぼくの上手くない話を)ボラのお兄さんお姉さんが沢山聞いてくれるから!あと色んな遊びが楽しいから』と言っていました。子どもが楽しみながら自然に伸び、自分を出して自分を受け止めてくれる人・場所があったからこそ、得られた「自信」に感じています。

 今後もどのように成長していくのか楽しみになってきた遊育です。


☆・: 保護者の声 ・:*:・゜'


 高学年の我が子は人に合わせることや、曖昧なこと(まぁ、いいかぁ!と流せることなど)が苦手です。遊育では指導をしてくださる先生、保護者、大学生や社会人ボランティアさんなど子どもではない方々が遊びを通して関わってくださっています。

 活動では苦手なことも含まれているのですが、楽しいことからの学びは、大きいようです。遊育に参加するようになって、日々の生活のなかで少しずつ折り合えるようになり、学校でのトラブルも少なくなりました。

 中学年の時に学校のベテランの先生でも対応に困るぐらい、難しいタイプだった我が子。その我が子が穏やかになったことで今、私の心にもゆとりができました。


☆・: 保護者の声 ・:*:・゜'


 この会に参加させて頂いてちょうど4年がたち、5年目を迎えました。最初は活動にきても部屋に入らず脱走ばかり。今となっては懐かしい思い出です。

 現在、学校ではもちろん全く問題ないわけではないですが、通常学級でまずまず頑張れております。

 遊育での療育はとても実践的です。学校の授業のように黒板を使うこともあります。運動場で休み時間のように遊ぶこともあります。宿泊研修は小学校で行く、山の学校のよい練習にもなります。

 また、私は息子に発達障がいがあることをカミングアウトしていませんので、本音で語り合え、子育ての情報交換できる遊育は私にとっても必要不可欠です。

 小学校高学年に近づくにつれ難しくなる人間関係。息子も遊育にきて仲間と遊ぶことでバランスをとっている気がします。



 NPO法人遊育・遊びを育てる会は、保護者参加型の会です。保護者はNPOの会員になり、先生方と一緒に遊育・あそびのひろばの企画運営をしています。




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